
EDIとwebのポリシー
週次レポート:前週の在庫と販売活動について、毎週月曜日に在庫と販売に関するレポートをアドビに送信してください。
レポートの正確性:アドビに送信するすべてのレポートファイルは、このwebサイトで指定されているアドビの仕様に従っている必要があります。構造が不正確なファイルやデータに誤りのあるファイルは却下されるので、修正して再送信する必要があります。
世界中からの注文:注文書は24時間、365日受け付けておりますが、毎週金曜日の午後8時から午前1時30分(太平洋標準時)に予定されている定期的なテストおよびデータバックアップの時間帯は除きます。注文は、月曜日から金曜日の午前7時から午後6時(太平洋標準時)まで、1時間ごとにアドビの販売データベースに読み込まれます。Web注文はレビューの対象となります。

標準EDIポリシー
EDI伝送とドキュメント: アドビおよびディストリビューター/リセラーは、それぞれが自費で、システムで使用する機器、ソフトウェア、サービス、テストおよびトレーニングと、EDI伝送の方法により互いに情報を送受信するための機能を調達します。
サービスプロバイダー: 各当事者は、すべてのEDIメッセージの送受信用に指定したサードパーティのサービスビューロー(「サービスプロバイダー」)のサービスを使用して、ドキュメントを伝送するものとします。
機能確認:ドキュメントが送信されるたびに、その伝送の機能確認を送信することが受信側の責任となります。
ドキュメントの変更:伝送されたドキュメントに対して要求される変更は、その伝送の送信者および受信者の双方が受け入れられるものでなければなりません。
EDIポリシーの目的
アドビのEDIポリシーの目的は、アドビがそのリセラーや配布チャネルパートナーと実行するすべてのEDIベースの取引についての標準および契約条件を定めることです。
EDIドキュメントの標準
アドビでは、アドビとEDI取引をおこなうすべてのパートナーに対してANSI X.12またはEDIFACT標準に準拠することをお願いしています。
ANSI X. 12かEDIFACTか
アドビでは、取引パートナーの地理的位置に関係なく、ANSI X.12またはEDIFACTのレポート標準に対応しています。通常、北米パートナーは標準としてANSI X.12を選択し、国際パートナーはEDIFACTを使用して取引をおこなっています。新規パートナーは、どちらの標準を選ぶか決める前にローカルでのサポートの問題を検討することをお勧めします。国際パートナーとの取引が主である北米パートナーの場合は、ANSI X.12よりもEDIFACTを実装する方が実用的かもしれません。標準を変更する必要がある場合、パートナーは新しい取引パートナーの実装に関するアドビの手順に従う必要があります。
すべての取引パートナーは、以下を遵守することに同意します。
- 完全なテストを含むEDI実装手順の完了
- EDIの実装と保守に関する完全な金銭的責任の引き受け
- 付加価値通信網(VAN)などのサービスプロバイダーを介したデータ伝送
- アドビの実装ガイドに指定されているANSI X.12またはEDIFACT標準への準拠
- アドビの処理スケジュールに従った、一貫性があり正確でタイムリーなレポート
以下の利用条件は、当事者間でのEDIメッセージの使用および交換に関して、配布契約の利用条件に加えて適用されるものとします。
「EDIメッセージ」 とは、同意された標準を使用して構成され、コンピューターによって読み取り可能な形式で準備された、曖昧さを残さず自動的に処理することができる一連のセグメントからなるEDIメッセージを指します。
「当事者」 とは、配布契約および販売店の対象となるアドビの契約主体を意味します。
セキュリティ
配布契約の当事者は、セキュリティ手順と対策を実施および維持し、不正なアクセス、改ざん、遅延、破壊または紛失のリスクからEDIメッセージを確実に保護する義務を負うものとします。
セキュリティ手順と対策には、発信元の検証、整合性の検証、発信元と受信の否認防止およびEDIメッセージの機密性が含まれます。
すべてのEDIメッセージに対して、発信元と整合性を検証するためのセキュリティ手順と対策を実施し、EDIメッセージの送信者を特定して、また受信したEDIメッセージが完全であり破損していないことを確認することが必須となります。必要に応じて、当事者間で追加のセキュリティ手順および対策についての合意がなされる場合があります。
セキュリティ手順および対策の使用によってEDIメッセージの却下やエラーの検出が発生した場合、受信者は1営業日以内にその旨を送信者に通知するものとします。
却下された、またはエラーを含むEDIメッセージの受信者は、送信者からの指示があるまで、そのEDIメッセージにもとづく行動はしないものとします。却下された、またはエラーのあるEDIメッセージを送信者が再送信する場合は、修正されたEDIメッセージであることを明記する必要があります。
機密保持と個人情報の保護
各当事者は、送信者が機密にするよう指定した情報、または当事者間で機密にすることに相互に合意した情報を含むEDIメッセージの機密保持を維持し、権限のない人物に対して開示または送信されたり、当事者間で意図した目的以外の目的で使用されたりすることがないようにするものとします。
そのような機密情報のさらなる送信が許諾される場合には、同程度の機密性が適用されるものとします。
EDIメッセージは、その情報が公知のものである限り、機密情報を含むものとはみなされません。
各当事者は、それぞれの国の法律で認められる範囲において、特定のメッセージに対して特定の形式の保護(暗号化の方法など)を使用することに同意できます。
他方当事者に送信されるEDIメッセージまたはその他のデータに個人情報が含まれる場合、当該データは当事者間の配信契約の条件に従って受信、処理、保存されるものとし、受信側当事者は同条件に従って当該データを処理するものとします。欧州経済領域(EEA)内から発信され、EEA外の受信側当事者に送信される個人情報を含むEDIメッセージは、受信側当事者が「セーフハーバー」協定に従い、または(欧州委員会が公開する)別のモデルデータ移転契約の条件に準拠して処理するものとします。
EDIメッセージの記録と保存
貿易取引の過程において当事者間で交換したすべてのEDIメッセージの完全な時系列順の記録を、各当事者が自国の法令の要件により規定された期限と仕様に従い、またいかなる場合でも取引完了後最低7年間は、元の形のまま安全に保存するものとします。
EDIメッセージを、送信者は送信した形式で、受信者は受信した形式で保存するものとします。
各当事者は、EDIメッセージの電子記録またはコンピューター記録が容易にアクセス可能であり、必要に応じて人間が判読できる形式で複製、印刷できることを保証するものとします。これに関連して必要となる運用設備はすべて保持する必要があります。
現地国の法律により略式請求明細書の交換が要求または許可されている場合、各当事者は、当該法律に従って他方の当事者に対し当該の略式明細書を提供する責任を負います。
EDIに関するオプション要件
各当事者は本利用条件に従って、EDIを運用するための運用環境を整備し維持する義務を負うものとします。これには以下のようなものが含まれますが、これらに限定されるわけではありません。
運用設備
各当事者はEDIメッセージの送信、受信、翻訳、記録、保存に必要な設備、ソフトウェア、およびサービスを提供し、維持するものとします。
通信手段
各当事者は、通信プロトコル、および必要に応じて任意のサードパーティサービスプロバイダーも含む、使用される通信手段を決定する必要があります。
EDIメッセージ標準
すべてのEDIメッセージは、国連欧州経済委員会(UN/ECE-NP 4)によって承認されたUN/EDIFACT標準、推奨事項、手順(UN/EDIFACT構文規則ISO 9735 - EN 29735、UN/EDIFACT TDED ISO 7372 - EN 27372、UNTDID[国連貿易データ交換ディレクトリ](UN/EDIFACTメッセージ設計ガイドライン、構文実装ガイドライン、データ要素ディレクトリ、コードリスト、複合データ要素ディレクトリ、標準セグメントディレクトリ、UNSMディレクトリ、およびUNCIDを含む))に加え、欧州連合の標準および法律にも従って送信されるものとします。
コード
EDIメッセージ内で参照されるデータ要素コードリストには、UN/EDIFACTが管理するコードリスト、ISO国際標準として発行された国際コードリスト、およびUN/ECEその他の公式に公開されたコードリストが含まれます。それらのコードリストが利用できない場合は、公開され、管理され、他のコーディングシステムと確実に対応しているコードリストが優先されるものとします。
技術仕様、必要システム構成
いずれの当事者も、本利用条件に従ってそれぞれにEDI送信を実施するための技術的、組織的、手続き的な仕様および要件を書面で定義する責任を負うものとします。この内容には以下のようなものが含まれます。
- 上述のEDI運用要件(運用設備、通信手段、EDIメッセージ標準およびコードなど)
- EDIメッセージの処理および承認
- EDIメッセージのセキュリティ
- EDIメッセージの記録と保存
- 制限時間
- 技術仕様および要件の妥当性を確認し監視するためのテストや試験の手順
いずれかの当事者からの要請があった場合、他方の当事者は、上記に定義された技術仕様や要件の書面によるコピーを、要請した当事者に提供するものとします。
両当事者は、上記の義務を損なうことなく、共同の技術仕様および要件を定めることができます。その内容は書面によって規定され、本契約の不可分の一部となるものとします。
電子レポートは、公開されているアドビの電子レポートポリシーに準拠しておこなう必要があり、パートナーはレポートのコンプライアンスに関する宣言を四半期ごとに提出する必要があります。
1. 四半期レポート宣言書とは何ですか?
四半期レポート宣言書は、パートナーがアドビの電子データ交換webサイトに記載されているポリシーを遵守していることを確認する文書です。パートナー企業の役員の方が署名し、アドビの各四半期末の最終週に提出する必要があります。
2. POS(Point-Of-Sale)データや在庫データの報告はいつから必要ですか?
アドビのメディアやボックス製品(パッケージ版)の在庫を保管し販売するディストリビューターおよび再販業者は、契約締結後30日以内に、アドビに対するPOSデータおよび在庫データの報告を開始する必要があります。
3. 在庫およびPOSのファイルには、どのような製品を含める必要がありますか?
各ファイルでは、メディアおよびボックス製品の情報のみを報告してください。ライセンスの在庫やPOS情報は送信しないでください。
4. 週次レポートファイルはいつアドビに提出する必要がありますか?
前週の在庫および販売活動に関するファイルは、月曜日までに受領される必要があります。在庫データはある特定の時点のスナップショットであり、前週の金曜日時点での最終在庫を反映したものでなければなりません。ファイルが期限までに受領されない場合は、リベートの支払いに影響が出る可能性があります。
5. チャネルパートナーの会社が休業日の場合はどうなりますか?
会社が休業することが事前にわかっている場合は、reporting@adobe.com宛にEメールを送信し、アドビに休業日の予定をお知らせください。休暇から戻り次第、すぐにファイルを送信してください。報告すべき売上がない場合でも、会社が休業していた各週について在庫ファイルを送信する必要があります。「レポート日」は必ず報告する週に合わせて変更してください。
6. Channel Reportingのwebファイルにはどのような情報を含める必要がありますか?
「必須」の列には必ずデータを入力する必要があります。POSまたは在庫のテンプレートの2行目を参照してください。テンプレートでは、各フィールドに必須(チャネルパートナーがデータを入力する必要あり)または任意というラベルが付いています。すべてのフィールドにデータを入力することをお勧めしますが、任意のフィールドは空白のままにしておくこともできます。情報は指示テンプレートの指定通りに入力する必要があり、そうでない場合はシステムによってファイルが却下されます。
7. Channel Reportingパートナーがwebテンプレートで独自のヘッダー列を使用することはできますか?
テンプレートの各列のヘッダーには、独自の言語や任意の説明を入力できます。各列で報告する実際のデータは、テンプレートで要求された通りに正確にマッピングする必要があります。
8.Channel Reportingパートナーが「製品の説明」フィールドに独自の説明を入力することはできますか?
「製品の説明」フィールドには、アドビ製品に関する独自の説明を入力できます。このフィールドは、Adobe Channel ReportingがSKU番号フィールドの問題のトラブルシューティングに使用します。
9.POSファイルの「販売日」フィールドには、どのような販売日を入力する必要がありますか?
製品が物理的に出荷された日付を入力してください。日付の形式はYYYYMMDDにする必要があります(例:2007年8月7日の場合は「20070807」)。製品は最終顧客に向けて物理的に出荷するまで、POSレポートには記載しません。システム内で出荷と請求の間にわずかな時間差がある場合、POSファイルでは請求日を「販売日」フィールドに入力して販売を示します。
10.報告すべき販売活動がない場合はどうすればよいですか?
当社のシステムでは、チャネルパートナーから送信された在庫ファイルとPOSファイルの両方の受領が毎週確認されます。報告する販売活動がない場合は、在庫ファイルをアップロードするときに「報告する販売なし」というコメントを入力してください。空白のファイルを送信する必要はありません。
11.お客様からの返品はどのように報告すればよいですか?
製品がお客様から返品され、倉庫に物理的に到着している場合は、次の手順が必要になります。
a. 在庫ファイル:それらのユニットを受領したことを、在庫ファイルに正の数を入力して報告します。製品が再販可能かどうかに応じて、「在庫数量」または「返品数量」フィールドに入力してください。返品については、「在庫数量」列や「返品数量」列で報告しないでください。
b. POSファイル:それらのユニットを受領したことを、POSファイルの「出荷または返品数量」フィールドに負の数を入力して報告します。また「請求書番号」フィールドにも、クレジットメモ番号(または一意のID番号)を入力します。注意:返品については、出荷製品とは別の行に入力する必要があります(例えば製品を10個販売し、そのうち2個が返品された場合は、純販売数の8個ではなく、正のユニット数10個と負のユニット数2個を報告することが求められます)。
12.アドビへの返品を報告するにはどうすればよいですか?
アドビへの返品が必要な在庫(在庫回転、不良品、廃止品)がある場合は、次のように入力します。
a. 在庫ファイル:製品をアドビに向けて物理的に返送するまで、製品数量を「返品数量」フィールドに入力して報告します。返品製品については、「在庫数量」列と「返品数量」列で二重に報告しないでください。
b. POSファイル:アドビに返品する製品は、販売ファイルには影響を与えません。
13.「販売先の国」および「出荷先の国」フィールドで使用する国コード値の一覧表はどこにありますか?
特定の国を表す2文字コードは、このサイトで確認できます。
14.質問がある場合はどこに問い合わせればよいですか?
a. 在庫ファイルおよびPOSファイルについてご質問がある場合は、Grp-reporting@adobe.comまでお問い合わせください。
EDIのメリット
EDIを導入すると、販売や在庫のデータを報告するための標準的で手作業の少ない方法を確立できるとともに、処理の遅延がなくなり、データエラーの可能性が減り、データの再入力も不要になるため、ディストリビューター/再販業者にとってメリットがあります。EDIによって注文のプロセスが合理化され、ひとつのステップで注文が完了し、ファックスや郵送も不要になります。注文処理を24時間、365日体制で実行すると同時に、入力エラーを排除することで、注文処理時間の短縮にもつながります。
翻訳サービスプロバイダーの選択
アドビでは、特定のサービスプロバイダーのお勧めはしていません。個々の取引先が、自社の報告ニーズを満たしそうな企業や、必要なレベルのサービスとサポートを提供できそうな企業を、自ら積極的に調査し検討することが必要になります。
プロファイルフォーム
プロファイルフォームは、アドビとその取引パートナー相互の便宜を図るために提供されています。アドビのEDIプロファイルフォームには、取引関係の設定に必要な情報が含まれています。取引パートナーのプロファイルフォームは、パートナーが各自のEDIプロファイル情報をアドビに提供するために使用します。
グローバル
Data Interchange Standards Association(DISA)
B2Bデータ交換のための標準をサポートおよび推進する組織です。所在地を問わず新規の取引パートナーにとって非常に便利なサイトです
Computing Technology Industry Association(CompTIA)
EDIの普及と管理を担っている組織です
インターナショナル
北米以外の地域でのEDI標準の維持管理を担当している組織です
EDI標準を含む北米の標準の維持管理を担当している組織です
新規取引パートナー向けガイダンス
EDIを初めて使用するディストリビューターや再販業者には、利用できるオプションが多数あります。大量の出版物に加え、取引パートナーのニーズに合わせて調整可能なプリセットドキュメントを含むソフトウェアや、EDIのサポートとガイダンスを提供する様々なサードパーティ企業が存在します。EDIの完全な実装とメンテナンスを提供しているサービスプロバイダーもあります。アドビでは、新規の取引パートナーがこうしたオプションを徹底的に調査して最適なソリューションを見つけることをお勧めしています。アドビが特定の出版物やソフトウェア、サービスプロバイダーを優先してお勧めすることはありません。